夏に向けて照明をLED化
私の水槽は、すべてLED→メタハラ+LEDへと移行しています。が、最近はLEDでのミドリイシ飼育は一般化しつつあります。LEDを使う利点は何と言っても放熱の少なさと消費電力にあります。これから夏に向けて水温が上昇する季節。一足先にフルLED環境を作ることにしました。懲りないねぇ〜・・・。
結局は水槽環境と個体の相性?
光の波長が極端に偏ったLEDは別として、UVを含むフルスペクトル系のLEDについてはミドリイシの飼育成功例をよく目にするようになりました。が、当然のことながら失敗事例も散見されます。
成功や失敗の要因を照明のみに追求することは難しく、飼育水や水流など他にも様々な要因があるのではないかと思うようになりました。つまるところ、そうした総合環境と個体の相性によって失敗も成功も決まるんだろうなと。最近読んだ本「サンゴとサンゴ礁のはなし(本川達雄著)」の影響もあります。
サンゴの個体をよく観察して自分の水槽環境に適しているかどうかを見極める、という考え方が最近芽生えてきました。
例えばこんな見方です。
・枝ぶりが上に伸びている→比較的弱い光環境で育った?
・枝が横に広がっている→強い光をたくさん浴びるために横に成長している?
・枝が太い→強い水流環境に生息していた可能性がある
・枝が細い→比較的穏やかな波がある場所で生息していた?
サンゴの形を見ながらこうした想像をしてみます。
場所がイメージできると、必要な光の波長であったり自分の環境でキープできそうかどうか、ある程度わかります。
それでサンゴを選ぶという考え方ですね。
サンゴの色から必要な照明を考察するというやり方も最近は一般的になってきているみたいです。
例えば、ピンクや黄色系には白色がかった光。
グリーン系には青系の光という具合に。
いろんなサンゴを水槽に入れたければ、それぞれのサンゴに適した照明を複数用意するのがよろしいのかと。つまり、多灯照明ですね。
ヤフオクのフルスペLEDの実力
さて、本題です。
ヤフオクで最近気になるLED照明を見つけました。フルスペクトル、総消費電力120W程度、価格はなんと2万円ちょっと。
Ledioなど有名どころのスポットLEDでも一つ1万円以上します。かなり魅力的な内容です。早速購入してみることに・・・。
届いた商品はこちら。当たり前ですが、きちんと梱包されています。
ダンボールを開けるととってもシンプルな説明書が一枚。2年間の保証とか書いていますが、明らかに個人ですね(笑。照明本体、付属品としては吊り下げ用のワイヤー、電源コードというシンプルな構成。まあきちんと照明がつけば問題はないやと。
ケースはドライバー一本で外すことができ、LED素子の交換やレンズの交換が簡単にできるようになっています。
ちなみに届いた状態のまんま光量測定をしたところ、10万ルクスを超えるようなとんでもない光量でした(照明から20cm程度)。
90度散光のレンズと書いていましたが集光レンズではないかと思われます。
手持ちのプリズム60度レンズと80度レンズに変更しました。
課題の整理
このライトで水槽を照らすとこんな感じになります。
かなり明るいです。もっと散光ならいいのですが、やや集光気味ですので私の場合は水面から30cm以上離して設置しています。光量はボリュームで調整できますが、青系は70%程度の出力、白系は90%程度に絞っています。
チャンネルが青系とそれ以外の2系統に分かれていて、それぞれの電源が別ですので夜と昼をタイマーで演出するなどもできます。
心配していた放熱は大丈夫そうです。比較的静かなファンが2つ搭載されていて、そのおかげで水槽に対する放熱はほぼありません。
が、いいことばかりではありません。いくつか問題点を列挙しておきます。
・90cm水槽も対応できる、というような文言がありましたがレンズの角度から考えて難しいと思います。私の水槽は横幅90cm×奥行き60cmですが、たぶん2台必要です(もしくはレンズをすべて90から120度くらいのものに変更するか)。
・購入時点でレンズ角度が疑わしいので、他のスペックについても本当に大丈夫か心配がある(例えばフルスペクトル)。
まあ、価格相応といった感じでしょうか。
夏を乗り切れれば購入価値はあったものと判断することにします(笑
ということで、現在の照明はこんな感じになっています。真ん中の黒いのが今回購入したヤフオクLED。後ろの方にスポットLED3灯、前方に4灯の多灯体制です。しばらくはこれで様子を見てみます。
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