水槽をつくろう
はじめに・・・
ここで目標とするのは、飼育しやすい類いのミドリイシやソフトコーラル、ヤッコなどの飼育あたりとします。海水魚だけの水槽や、ミドリイシがぎっしりと詰まった水槽などは要求されるものがやや異なってきますので、まずは自分がイメージするゴールを具体化しておくことが重要です。
【水槽と濾過層】
水槽はガラスかアクリルか悩むところですね。私はずっとアクリルを使っています。ガラスは割れた時が怖そうなので・・・。ただ、アクリルは厚みが薄いものだと結構たわみますのでヤフオクなどで中古を物色する際にも必ず厚みをチェックしましょう。60cmは魚とサンゴを入れて行くとすぐに一杯になるので、最初から思い切って90cm×45×45以上を手に入れたいところです。後述しますが、プロテインスキマーやヒーターなどを使いますので、オーバーフロータイプが良いですね。濾過層は60cm×40×40以上くらいを目安としておけば良いでしょう。
【ポンプ】
水を循環させるポンプが必要です。90cm×45cm×45cmだと最低でもRio3100以上くらいでしょうか。できればマグネットポンプを最初から導入してしまった方がよいと思います。濾過層は色んなものを入れて行くとすぐに手狭になりますし、安定性の面でもおすすめです。
【照明】
私はかなり失敗してきましたが今だとLEDも選択肢に入れてよいと思います。将来的にミドリイシをたくさん入れて行く可能性があるならLEDのスポットタイプだと多灯する必要があります。安全に行くならKR90など、太陽光に近いスペクトルを再現できるようなLEDを選択しておくと良いと思います。ある程度余裕のあるクーラーを導入する前提ならメタハラとLEDとの併用をお勧めします。メタハラはスーパークールのアクアブルーが定番ですね。万遍なく水槽を照らすなら散光、ある一カ所にミドリイシを集めて強烈な光をあてたいなら集光を選びます。
ヤフオクでスーパークールは安く売られていますが、安定器からジージーと音がする中古が結構あります。安定期からメタハラ本体は1.5メートルくらいしか離せませんので、消音対策を考えておく必要があります。消音対策が難しい場合は、新品を買うか音が静かかどうかを確かめてから中古を入手した方が賢明です。
【クーラーとヒーター】
サンゴを飼育する場合、年間通じて24〜26度くらいの水温をキープする必要があります。夏場はクーラー、冬場はヒーターです。気をつけておきたいのは特に夏です。例えば水流を作るためのポンプが水槽の中にいくつか入っている場合、それらは水温を上昇させます。また照明にメタハラを使っている場合は水温上昇の原因となります。普通に海水の量でクーラーを決定すると失敗するのはそうした原因があるからです。クーラーを選ぶ場合には、こういった水温上昇の原因となる機材をどの程度使うかも予測しておく必要があります。
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公開日:
最終更新日:2013/06/04